今年の8月から実際に当社外観自動選別機と株式会社ワイズリーディング様のAIソフトが構築されていき、9月頃より、実機を生産現場へ設置し、ワイズリーディング様が機械横でソフトの構築・テストなどを続けて頂いています。ハード的な不調や、ソフト課題も起きているようです。しかし、内製設備のAI化という事で、あまり事例が少ないこの取り組みには非常にやりがいを感じています。
その中でハードである選別機は平成14年に外形規格のアルゴリズム判別できるようメーカーと共同開発していましたが、その際に針が360度回転しながら綺麗に撮影できた事が今回の事業スピードを加速させています。
正直に言いますと、このプロト機は精度や判別項目など技術的課題が多く、あまり生産寄与できていない無用の長物というのが現実でした。
1台数千万円開発に要した機械であり、今回の事業においてムダでなかったと思える事は、当社の技術開発としても救われた思いです。
当社だけでも百種番以上あるミシン針の内、もっとも目視検査で見づらい1種番に絞って稼働テストを行っており、10/15(火)に社長以下担当者を集め、ワイズリーディング様と、生産技術課長代理の菰田より事業経過説明がありました。
外観検査装置に4台のカメラを取り付け、針を回転させながら360度部位ごとに各カメラで撮影していきます。そのデータが2台のエッジコンピューター上でサーバー(現在はテスト用としてノートPC)の不良データからのOK・NG判定を行っていきます。
現在まだ全ての部位を撮影できていませんが、一つの部位では90%以上の不良判定結果です。
近日中には生産ラインにおいての試運転も可能の様です!
ワイズリーディング様と担当者による経過確認。
画面中央が(株)ワイズリーディング古田様
実際の生産現場で確認しています。
人間万事塞翁が馬、努力が必ず報われる事では無いと思いますが、失敗も含めて無駄な事など一つも無いと改めて感じました。